筆者は、所謂ところ「ロスジェネ世代、失われた世代、世代氷河期世代」の人間です。
就職したのは2000年代。
大卒であっても不景気で求人は少なく高倍率、大手から中小ともに厳しく、公務員などの安定志向が流行っていた時代でした。
私は運よく大学卒業後に就職できましたが、就職時のFIREといった概念が流行する以前から、40代で退職したいと漠然と思っていました。
昨年40代前半でFIREを達成し、その後の生活をスタートして1年くらいが経過しました。
FIREを達成するには、特に経済的な問題を解決する必要があり、解決についても世界情勢などの外的要因が多く不確実性の高い選択を含むものでした。
また、経済的な問題以外にも考えておかなければならないこともあるため、FIRE達成に向けたアプローチとして、以下のポイントを意識していました。
1. 経済的自由を享受するための準備
- 収入源の確保:資産運用(国内個別株メイン)で高配当銘柄中心の年利4%程度を想定(キャピタルゲインは含めない)
- 生活費の管理:上記収入源の範囲内での生活費(社会保険料含)とできるか試算
2. 生活スタイルの再設計
- 時間の使い方を考える: 収入が限られるため想定の交際費等で賄える範囲で趣味(ゴルフ、ギター、ガーデニング、映画・アニメ・音楽鑑賞等々)に費やす、飽きたら時間の使いかたを再考する
- 新しい目標設定: 生活の基盤は資産運用からの収入とするが、マイクロ法人を設立し空いた時間で運営することで少しの利益を得る
3. 人間関係とコミュニケーション
- 社交的なつながりを維持: 仕事を辞めることで、同僚や職場との交流がなくなることから、これまでの交友関係を良好に維持する
- 社会貢献活動: 自分のスキルや経験を活かして役立つことがあれば参加
4. 心身の健康維持
- 健康的なライフスタイルを維持: 定期的な運動、バランスの取れた食事、過度の我慢をしないことで心身の健康を保つ
- 精神的な充足感: 将来的な不安(FIRE生活の維持)を少なくするような知識と経験を積む、また、趣味を含めスキルを磨く
5. 資産管理と将来設計
- 資産の管理と運用: 利回りとリスクを考慮した運用、年金はあまり期待できないが現在の40代から60代までの生活基盤を資産運用メインで達成する
- 将来のリスク管理: 健康問題や予期しない支出が発生する可能性もあるため、リスクに備えた保険や予備資金の確保を行っておく
6. スモールビジネスや副収入の模索
- 趣味を収入源にする: マイクロ法人を設立し、趣味等の空いた時間で小さく運営をスタートする
やはり、FIREに踏み切るまでには、多くの葛藤がありました。
繰り返しになりますが、経済的な問題が特に大きいです。
使いきれない資産を築きあげたわけではなく、ある程度まとまった資産を運用し、生活に必要な収入を得ることで自由を獲得する。
大変不確実性が高い選択かとも実際に思いましたし、現在も変わりはありません。
上記のようなアプローチにより、試算を重ねても、結局不安は消えることはありませんでした。
最後の決断は、半ば勢いもあってのことでした。
現時点では、FIRE後の生活は手探りですが成立しており、当初の計画を少しづつ実現していっている段階となります。
幸運・ランキング上昇 ありがとうございます

今後も日々の記録等を綴っていきますので、よろしくお願いいたします。