FIREを目指している人や、FIRE後の生活について調べている人なら、一度はこんな疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。
仕事を辞めれば、これまで仕事に使っていた時間がそのまま自由になります。
最初のうちは、
「平日の昼間から好きなことができる」
「朝早く起きて仕事に行かなくてもいい」
「明日の予定を仕事中心に考えなくてもいい」
という生活を新鮮に感じるでしょう。
一方で、その生活が何年も続けば、やることがなくなって時間を持て余してしまうのではないか、という心配もあります。
私自身、FIREを達成してから2年以上が経過しました。
実際にこれだけ長くFIRE生活を続けてみて、現在どう感じているのか。
今回は、**「FIRE後は本当に時間を持て余すのか?」**というテーマについて、私自身の経験を振り返ってみたいと思います。
FIRE達成から2年以上。自由時間は大きく増えた
FIREして最も大きく変わったことの一つが、やはり「時間」です。会社員時代には、生活の中に仕事という大きな予定が組み込まれていました。
朝起きて仕事に行き、仕事を終えて帰宅する。
平日は仕事を中心に生活が決まり、休日になると、その限られた時間の中で自分のやりたいことをする。
それがFIREすると、大きく変わります。
仕事という予定がなくなったことで、1日の時間を自分で決められるようになりました。
何時に起きるのか。
何をするのか。
どこへ行くのか。
あるいは、何もしないのか。
こうしたことを、自分の都合で決められます。
FIREを達成して2年以上経った今でも、この「時間を自分で決められる」という環境は変わっていません。
FIRE直後は自由な時間そのものが新鮮だった
FIREした直後は、自由な時間がとにかく新鮮でした。これまで仕事をしていた時間に、別のことができます。
平日の昼間に出かけてもいい。
疲れていれば昼寝をしてもいい。
予定がなければ、家でゆっくり過ごしてもいい。
会社員時代には「休日にやろう」と思っていたことも、平日にできます。
何より大きかったのは、「明日は仕事だから」という理由で行動を制限されることがなくなったことです。
FIRE直後は、この変化そのものが楽しかったのだと思います。
「自由になった」という実感が強く、時間があること自体に新鮮さを感じていました。
FIRE後は本当に時間を持て余すのか?
では、FIREして何年も経つと、やはり時間を持て余すようになるのでしょうか。私の場合、答えは**「時間を持て余すことはある。でも、それで困ってはいない」**です。
FIRE後は当然ですが、毎日予定があるわけではありません。
何も予定がない日もあります。
「今日は特にやることがないな」と感じることもあります。
その意味では、確かに持て余している時間はあります。
ただ、私の場合、それを「FIRE後の暇な時間」としてネガティブには捉えていません。
なぜなら、時間が余っているからといって、必ず何かをしなければならないわけではないからです。
「時間を持て余す」と「暇で苦痛」は違う
FIRE後の生活について考えるとき、この2つは分けて考える必要があると思っています。「時間を持て余す」というのは、予定がなく時間が余っている状態です。
一方、「暇で苦痛」というのは、その状態に不満を感じているということです。
私の場合は前者です。
何も予定がない時間はあります。
しかし、その時間が苦痛なわけではありません。
「今日は何もしなくてもいい」と思えること自体が、FIREによって得られた自由だからです。
会社員時代なら、時間が余っていても翌日の仕事や勤務時間を気にしなければなりません。
FIRE後は違います。
時間を持て余したとしても、
「じゃあ、明日は何かしよう」
と、自分のタイミングで決められます。
この違いは非常に大きいと感じています。
2年以上経過して、新鮮さは確実に減った
FIRE生活を2年以上続けていると、当然ながら最初の頃の新鮮さはなくなってきます。FIRE直後は、
「仕事に行かなくてもいい」
ということ自体が特別でした。
今では、それが日常です。
朝起きて仕事に行かないことも、平日に自由に行動できることも、特別なイベントではありません。
当たり前の生活になりました。
これはFIRE生活に慣れたということだと思います。
では、新鮮さがなくなったことで、幸福感も下がったのでしょうか。
私の場合、そうは感じていません。
新鮮さは減った。でも幸福感は変わっていない
ここは、FIREして2年以上経った現在、改めて感じているところです。FIRE直後の「新鮮さ」は減りました。
しかし、
「自由な時間を自分で使えることへの幸福感」は変わっていません。
これは一見すると矛盾しているようですが、実際には違うものなのだと思います。
最初は「自由になったこと」が嬉しかった。
今は「自由であること」が日常になった。
つまり、FIREの新鮮さがなくなっただけで、自由そのものの価値がなくなったわけではありません。
むしろ、2年以上経過して日常になったからこそ、その価値を冷静に実感できるようになった気がします。
自分のタイミングで時間を使えることがFIREの魅力
FIRE後の自由時間について考えるとき、「毎日を充実させなければならない」と考える必要はないと思っています。趣味をたくさん持つ。
毎日どこかへ出かける。
新しいことに挑戦し続ける。
もちろん、それも自由です。
でも、
「今日は何もしない」
というのも自由です。
「ちょっと出かけたい」と思ったら出かける。
「今日は家にいたい」と思ったら家にいる。
「何かやりたい」と思ったタイミングでやる。
私は、この自分のタイミングで時間を使えることこそ、FIREの大きな魅力だと思っています。
時間を持て余す瞬間があったとしても、その時間をどうするのかを決めるのは自分です。
FIRE後は「時間を埋めること」を目的にしなくてもいい
FIREすると時間が増えるため、「何か新しい趣味を見つけなければ」
「毎日を充実させなければ」
と考える人もいるかもしれません。
しかし、私は必ずしもそうする必要はないと思っています。
会社員時代には、「時間が足りない」ということに悩むことがありました。
FIRE後は、その反対です。
時間があります。
だからこそ、焦って予定を詰め込む必要もありません。
何もしない時間があってもいい。
暇だと感じる日があってもいい。
その状態から「次に何をするか」を自分で決められることに意味があります。
2年以上経って改めてFIREの自由を実感している
FIREした直後は、自由になったことへの感動が大きかったと思います。しかし、2年以上経った現在は、もっと静かな形でFIREのありがたさを感じています。
例えば、平日の昼間に外出しているとき。
「今の時間に仕事をしている必要がない」ということを、ふと実感することがあります。
予定を決めるときにも、
「仕事があるから、この日しか無理」
ではなく、
「自分はいつがいいか」
で考えることができます。
こうした小さな自由が毎日の生活の中にあります。
FIRE直後のような強烈な新鮮さはありません。
でも、それが日常になったこと自体が、FIRE生活が自分の中に定着したということなのだと思います。
FIRE後に時間を持て余すかどうかは人それぞれ
もちろん、私の経験がすべてのFIRE生活に当てはまるわけではありません。FIRE後に仕事以外の目的を見つけられず、時間を持て余してしまう人もいるでしょう。
反対に、趣味や旅行、家族との時間などで毎日忙しく過ごす人もいると思います。
FIRE後の生活に正解はありません。
大切なのは、仕事を辞めた後にどれだけ予定を詰め込めるかではなく、自分にとって自由な時間をどう感じるかなのではないでしょうか。
私の場合は、時間を持て余すことがあっても、それを不幸だとは感じていません。
むしろ「時間を持て余せるほど自由になった」と考えています。
まとめ|FIRE後に時間を持て余しても、それは悪いことではない
FIRE達成から2年以上が経過した現在、私の場合、「FIRE後に時間を持て余して困っている」という状況にはなっていません。確かに、FIRE直後と比べれば新鮮さは減りました。
自由な生活そのものが日常になったからです。
しかし、自由な時間を自分で使えることへの幸福感は変わっていません。
予定がなく時間を持て余すこともあります。
でも、それを苦痛には感じていません。
「今日は何もしない」
「明日は出かける」
「気が向いたら何かをする」
そんなふうに、自分のタイミングでどうにでもできるからです。
FIRE後の自由とは、毎日を充実させ続けることではないのかもしれません。
何をするのかを自分で決められること。
そして、
何もしないことさえ自分で選べること。
それもFIREによって得られた大切な自由だと思っています。
FIRE達成から2年以上経った今、改めて感じるのは、自由な時間が「特別なもの」から「当たり前の日常」になったとしても、その価値まで失われるわけではないということです。
むしろ、当たり前になったからこそ、FIREによって手に入れた自由のありがたさを実感できるようになったのだと思います。
次回は、FIRE後の生活でもう一つ気になっていること、「FIREを達成しても経済的・将来的な不安はなくならない」という現実について書いてみたいと思います。



